PRODUCTS・SUPPORT
製品紹介・サポート
特長
- 血清または血漿中の梅毒脂質抗体を高感度に測定します。
- 血漿測定による迅速な梅毒検査運用が可能で、夜間や緊急検査にも有用です。
- 検査の自動化により結果が定量値として報告されるため、客観的な判定が可能です。
- 試薬の転倒混和は不要です(第二試薬は開封時のみ転倒混和が必要です)。
- 各種汎用自動分析装置に適応します。
測定原理
ラテックス凝集比濁法を利用した光学的測定法です。
梅毒脂質抗原*を表面に固定化したポリスチレンラテックスと、検体中の梅毒脂質抗体は、抗原抗体反応により凝集塊を形成します。この凝集反応による光学的変化が梅毒脂質抗体価に依存する原理にもとづき、既知抗体価の梅毒脂質抗体標準品を用いて作成した検量線から検体中の梅毒脂質抗体価を測定します。
*カルジオリピン、レシチン、コレステロール
測定結果の判定方法
(1)参考基準範囲
本試薬による測定値が1.0U以上を示すものを陽性とします。
(2)判定上の注意
梅毒の診断は、本試薬の試験成績とあわせて、他の関連する検査、臨床症状などの総合的所見から、最終的には医師により行われるものです。本試薬による測定値が1.0U以上であってもBFPなどの偽陽性の可能性がありますので、必ずFTA-ABS法など他法による確認試験を実施してください。
単位
- RPRカードテスト(定量法)の測定値が1倍を示す管理プール血清を測定するとき、本試薬では1.0Uに相当します。
- 本試薬でWHO国際標準品を測定した場合、1.0U = 1.0IU となります。
データ
同時再現性
測定数 | 平均値 | 標準偏差(SD) | 変動係数(CV) | 最大値 | 最小値 | レンジ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
試料1 | 20 | 0.05 | 0.083 | - | 0.2 | 0.0 | 0.2 |
試料2 | 20 | 1.06 | 0.060 | 5.64% | 1.1 | 0.9 | 0.2 |
試料3 | 20 | 2.46 | 0.123 | 5.00% | 2.7 | 2.3 | 0.4 |
希釈直線性
プロゾーン
相関
血清検体と血漿検体の相関
共存物質の影響
※本データは、日立自動分析装置7170,7180(日立ハイテクノロジー社)による測定結果です。