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検査室支援情報

精度管理の考え方中 恵一

数理統計学で使う基本的な用語

確率変数について

 モデルとしての正規分布を表す確率密度関数を定めるにあたって、今、次のような関数 I を考えることにする。

・・・(A-1)

二重積分をとることにして、I2を求めることにすれば

・・・(A-2)

すなわち、

・・・(A-3)

ここで極座標に変換することにして、

とおくと、
・・・(A-4)
・・・(A-5)
 から


したがって
・・・(A-6)
 となる。

関数 I について、−∞から+∞に対して積分を求めると

 であるから
あらためて、関数を次のように定めることにすると、

・・・(A-7)

 この右辺を計算すれば、上に求めたように
 I = 1
である。
 そこで、次の関数を確率密度関数として定義すると、

・・・(A-8)

−∞から+∞間においてこの式を積分すれば、その値は1であるので、
式(A-8)は確率密度1を与える確率密度関数となる。