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検査室総合マネジメントのすすめ

代表20項目平均コスト指数算出の手引き

はじめに

代表20項目平均コスト指数算出手順を説明します。この手引きは「代表20項目平均コスト指数算出ファイル」(Excel)による算出を前提に記述しています。入力シート【初期設定】【項目登録】【装置費登録】【試薬・消耗品登録】【品質コスト登録】【業務量登録】の青色のセルに、必要な情報を入力し、コスト計算と分析を行います。

作業概要(必要なデータと作業の流れ)

入力に必要な各データの詳細な条件については、以降の頁に記述しています。

作業の主な流れ

作業の主な流れ

コスト計算に用意するリスト

  • 検査統計(検査項目、依頼数、部門)リスト
  • 試薬・消耗品購入リスト
  • 減価償却費(物品購入)リスト
  • 装置の保守費および修理代
  • 人件費
  • 業務分配リスト
  • 経費
  • 外注リスト

入力時の注意事項

1. 初期情報:
 (ア) 部門コード2桁、部門名を入力します。
 (イ) 人数、全人件費、人件費換算係数(標準1.4)を入力します。
 (ウ) 全部門共有費用(光熱費、経費、クリーニング代、出張費など)を入力します。

2. 項目情報:
 (ア) 項目コード4桁と項目名を入力します。
 (イ) コスト指数項目の登録をします。

3. 装置費:
 (ア) 項目コード3桁と装置名を入力します。
 (イ) 対象は分析装置、情報システム、搬送システム、設備、採血管準備システム、顕微鏡などです。
   各装置の購入金額(またはリース代)、保守費用、修繕費用等を入力します。

4. 試薬・消耗品代:ランニングコスト
 (ア) 製品名と年間購入金額を入力します。
 (イ) 対象はコスト計算をする期間に使用した試薬・消耗品(コントロールやキャリブレーターは
   除く)です。

5. 品質コスト代:その項目の品質を担保するために必要とされるコスト
 (ア) 製品名と年間購入金額を入力します。
 (イ) 対象はコスト計算をする期間に使用したコントロールやキャリブレーター、洗浄液などです。

6. 業務量:
 (ア) 期間中における職員の負荷がどの業務に偏りがあったかを入力します。
 (イ) 細かく入力すればするほど、業務分析が行えます。

入力に関する共通ルール

代表20項目平均コスト指数算出ファイルの入力に際し、下記のルールがあります。必要な各データの詳細な条件については、以降の頁に記述しています。

共通ルール

  • 代表20項目平均コスト指数では測定項目をルーチン・緊急で分けて算出しません。緊急部門として個別扱いの場合には収入や依頼項目数などの各数値を各ルーチン項目に合算してください。
    ただし、試薬消耗品等、確実にル-チンと別集計できる場合はこの限りではありません。
    (例えば、緊急の血算は血液部門へ、緊急ASTは生化部門に含めて記入など)。
  • 外注は試薬・消耗品で登録します。
  • 記入する項目コードは保険点数を請求する項目単位で記入してください。
    例えば、Na・Clは1項目扱い、血液5分類は血算として1項目扱いとします。
  • 代表20項目のうち、院内測定していない項目がある場合は、項目コードや直接試薬費(年間購入額)はそのまま空白にしてください。

総合メニュー

初期設定シートから始まり、入力の進行度により徐々にメニューが表示され、計算実行ボタンが押されると全てのメニューが表示されます。

※下図は計算実行後、メニューが全て表示された状態。

総合メニュー

総合メニュー

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