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検査室見学ツアー
患者さまの立場に立った全人的医療を実施
※施設名、役職名等は、見学当時のものです。
目次
I. はじめに
山口大学医学部附属病院検査部の歴史は、昭和24年に前身の山口県立医科大学附属病院の総合試験室として設置されたことに始まります。2年後の昭和26年には、日本で最初の臨床病理学講座を開設(柴田進教授)し、総合試験室は臨床病理部と改称されました。その後、国立移管に伴い昭和42年に附属病院の検査部として設置され、現在に至ります。
同病院は平成10年に国立大学病院としては全国で初めて財団法人日本医療機能評価機構の認定を受け、平成16年3月には「書面審査」及び「訪問審査」の結果、機構の定める認定基準を達成していると評価され、認定が更新されています。
<山口大学医学部附属病院 概要 >
〒755-8505 山口県宇部市南小串1-1-1
TEL:0836-22-2111(代表)
http://www.hosp.yamaguchi-u.ac.jp/
診療科目:一般内科、消化管内科、肝臓内科、胆道膵臓内科、循環器内科、腎臓・高血圧内科、呼吸器内科、膠原病・感染症内科、血液内科、糖尿病・内分泌内科、神経内科、アレルギー科、女性診療外来、漢方診療科、循環器外科、呼吸器外科、小児外科、消化管外科、肝・胆・膵外科、乳腺・内分泌腺外科、脳神経外科、麻酔科蘇生科、ペインクリニック、泌尿器科、整形外科・リウマチ科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、産科婦人科、小児科、精神科神経科、心療内科、放射線科 (34科) 
病床数:759 職員数:1,136
山口大学医学部附属病院
II. 検査部の概要と方針
検査部には34名の臨床検査技師が所属し、1日あたり300〜400検体(このうち緊急検体は100〜200検体)の検査を行っています。
患者さまを中心とした医療を実践していくために、全てを創意工夫の対象とした絶えざる改善や新しい検査法の研究開発と高度先進医療を行い、さらには検査医学および検査技術の教育・啓蒙と人材育成を行っていくことを理念・目的として掲げています。
III. 検体検査室のワンフロアー化
患者さまや他部門の医療従事者から見ても、わかりやすいオープンな検査室を目指し、検査分野ごとに部屋を仕切ることなく、外来患者さまの採血から測定までをスムーズに検体が流れる配置にしています。
検体検査室
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IV. 採血管準備〜検体受付
■ 外来採血室
患者さまの受付終了後、採血管は採血管準備システムによってバーコードを貼付し準備されます。外来採血室は検査室に隣接しており、採血後迅速に検査が行われます。
外来採血室
■ 病棟検体搬送ボックス
病棟で採血された検体は、ボックスに入れられメッセンジャーによって運ばれます。これにより、患者さまの名前が見えなくなりますので、プライバシーが保護され、さらには検体紛失の防止、メッセンジャーへの感染予防にも役立ちます。
病棟検体搬送ボックス
V. LAS (Open LA21モジュールシステム)
Oepn LA21モジュールシステム全体図
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Open LA21モジュールシステム
■ 投入
緊急検体、通常検体に分けて投入します。緊急検体は、通常検体より優先して送り出されます。
投入モジュール、開栓モジュール
■ 開栓
同院では、ゴム栓の採血管を使用しています。長さは100mm、75mmの2種を混在して使用しています。
■ 分注
2台の分注モジュールを使用しています。Open LA21モジュールシステムは、施設に合わせて同一モジュールの複数台使用が可能です。
分注モジュール、バッファモジュール(初検用)
■ 初検用バッファ
前処理の終了した検体が一時収納されます。緊急検体は、ここで通常検体を追い越します。
■ AIA-1800LA
AIA-1800LA AIA-1800LA(東ソー社)は、処理能力が高く、反応時間が短いので迅速測定に適しています。(ST試薬の抗原抗体反応時間は10分)
■ JCA-BM2250
JCA-BM2250 JCA-BM2250(日本電子社)を接続したことにより試薬量の節減とサンプルの微量化を図ることができ、コスト削減につながりました。
■ ARCHITECT i2000
ARCHITECT i2000 ARCHITECT i2000(アボット ジャパン社)では、ホルモン、感染症を中心に14項目(TSH,FT3,FT4,T3,T4,LH,FSH,プロラクチン,CA19-9,PSA,Free-PSA,HBs-Ag, HBs-Ab,HCV)を測定しています。
VI. LAS導入の効果
【中村技師長談】
「通常検体は全体の60%が40分以内、90%が70分以内で報告でき、緊急検体は90%が40分以内で報告できます。本システムによって外来患者さまの診察前検査報告ができ、時間内緊急検査が可能になりました。また、検査項目の集約化による検体の一本化がコスト削減につながり、採血量も減少し患者さまの負担が軽減されました。
リスクマネージメントの観点から見ても、直接検体に触れる機会が減り、感染防止、検体取り違え防止などの安全面の向上を図ることができました。」
VII. LIS 臨床検査情報システム
【中村技師長談】
臨床検査システムは、検体搬送システムCLINILOG V3 と接続の親和性が高く、検体検査、当直検査を総合的に一元管理するシステムとしてA&T社臨床検査システムCLINILAN GLを導入しました。このシステムは富士通臨床検査システムLAINSを経由して病院総合情報システムの オーダーリングシステムへ接続しています。
また、A&T社の検体搬送システムCLINILOG V3を導入し、迅速な外来の診察前検査を可能としています。
今後は、担当技師間で異なっていた異常値の再検範囲を統一するため、出現実績ゾーン法による リアルタイム個別データチェックを稼動させ更なる省力化・高速化を目指したいと考えています。
LIS構築図
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VIII. 患者さま中心の医療に適合した検査体制の確立
【中村技師長談】
「日頃から一番心がけていることは、できるだけ早く検査結果を臨床に返すことです。今回のシステム導入により、さらにこの方針を徹底しています。LASの導入は、業務を省力化し、迅速に結果を報告することはもちろん、検査コストの削減や人員の効率的配置を可能にしました。また、診察前検査の実施、小児の微量検体への対応など、患者さまの負担を軽減することができ、外来診療サービス向上の一端を担うことができたと思います。
さらに、検査室サイドから見ると、作業者の感染防止などの安全対策、検体取り違い防止なども考慮されたものになっています。また、一部分だけの変更・増設が可能であるため、将来の自動分析機の更新、新規追加が容易であることはコスト節減の点で大きな魅力です。今後はさらに運用面で工夫をしていきたいと思います。」
中村技師長

中村技師長

日野田教授と検査部の皆様

日野田教授と検査部の皆様

検査部の案内ならびに掲載許可をくださいました、中村技師長をはじめとする山口大学医学部附属病院の皆様に、心より御礼申しあげます。
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